令和6年度 日本語教育能力検定試験と日本語教員試験の違い

今年令和6年から、国家試験「日本語教員試験」が始まります。

今までの日本語教育能力検定試験と、日本語教員試験は、試験内容にどのような違いがあるのでしょうか。

今までの日本語教育能力検定試験 について

試験日時:令和6年10月27日(日)9:00~16:40(※日本国際支援協会HP

出願期間:令和6年7月1日(月)から7月31日(水)まで 

構成:「試験I」90分、選択式  「試験II」30分、選択式 「試験III」120分、選択式と記述 の 3つの試験にわかれます。

出題範囲

「試験I」・・原則として、出題範囲の区分ごとの設問により、日本語教育の実践につながる基礎的な知識を測定する。

「試験II」・・試験I でもとめられる「基礎的な知識」および試験IIIで求められる「基礎的な問題解決能力」について、音声を媒体とした出題形式で測定する。

「試験III」・・原則として、出題範囲の区分横断的な設問により、熟練した日本語教員の有する現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力を測定する。

合格ライン:

日本語教育能力検定試験では、合格基準は示されていませんが、7割ほど取れていると合格すると推測されています。(日本語教師になる本2024

新しい試験 国家資格 日本語教員試験 について

試験日時:令和6年 11 月 17 日(日)

出願期間:まだ発表されていません。

構成:「基礎試験」120分、選択式  「応用試験」音声45分、文章題120分  と、2つの試験にわかれます。

出題範囲

「基礎試験」・・言語そのものや言語教育、世界や日本の社会と文化等、日本語教育を行うために必要となる3領域5区分15下位区分及び50項目の必須の教育内容に含まれる基礎的な知識及び技能を有するかどうかを測定する試験とする。

「応用試験」・・出題範囲が複数の領域・区分にまたがる横断的な設問により、実際に日本語教育を行う際の現場対応や問題解決を行うことができる基礎的な知識及び技能を活用した問題解決能力を測定する試験とする。

合格ライン:

「基礎試験」必須の教育内容5区分において、各区分で約7割程度の得点があり、かつ総合得点で約8割程度の得点があること。

「応用試験」総合得点で約6割の得点があること。

(※文化庁HP

日本語教育能力試験と日本語教員試験の違いと試験準備のためのスケジュール

日本語教員試験の難易度については、今年11月が初めての実施のため、まだわかりません。

二つの試験内容をみると、準備しなければならない内容・分野はほとんど同じようです。

まずは、両方の試験を視野にいれて、出願が始まる7月まで、今までの日本語教育能力試験の内容や過去問を解いていくのがベストです。

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